教皇様からのメッセージ

オプス・デイの創立者・聖ホセマリアは、飽くことなく教皇様への愛について教え続けていました。私も、数名の友人たちと、教皇様の教えをより深くしるための活動を始めました。

オプス・デイの創立者・聖ホセマリアは、飽くことなく教皇様への愛について教え続けていました。その著書『道』の中でも次の言葉を記しています。573番「神よ、御身が私の心に教皇聖化への愛をうえつけてえくださったことを、心から感謝いたします。」そこで、私も、数名の友人たちと、教皇様の教えをより深くしるための活動を始めました。

ベネディクト16世が教皇になってから5年が経とうとしています。その間に教皇様はいろんなメッセージを我々信者に伝えています。日本人であれば国家元首である鳩山首相がどんなことを考えているのか、どんなことを言っているのか関心を持っていますし、会社員であればその会社の経営者の考えや言っていることを知って、それに合わせて行動しようとします。カトリック信者であれば教会の頭、キリストの代理者である教皇様の言っていることに関心を持つことが必要だと思います。

カトリック教会のカテキズムの882番に「ローマの司教、ペトロの後継者である教皇は司教たちの一致と信者の大きな群れの一致との、永久の見える源泉であり基礎です。」とあります。これは教皇に一致の源があるということなので教皇に一致すればするほど信者間の一致も固くなるということだと思います。

教皇様は回勅や使徒的勧告という形で今の時代を生きる我々信者にメッセージを伝えて、励ましておられます。

1年前から数人で集まって教皇様の回勅を読んでいます。1回約2時間で月に2回のペースで読んでします。現在は20代1人、30代4人の計5人です。読書会は祈りで始め、回勅を輪読しながら意見交換をして考察を深めていくというやり方です。最後にみんなで団欒のようなことをしてまた祈りで終わります。なぜ数人で読むようになったかというと、1人で読んでいても理解が難しく、継続していくことが困難だったからです。何人かで読むといろんなメリットがあります。まずゆっくりていねいに読むようになること、自分だけの知識ではなく一緒に参加する人の知識も参考になることです。読んでいても自分は気づかないけど他の人が気づくこともたくさんありますし、こういう解釈ができるのか、こういうことを言っているのかと教えられます。(教皇様の回勅ですから内容についてどうこう言うことはしません。教皇様はどういうことを伝えようとしているのか、という観点で深めていくようにしています。)

そしてせっかく買った本を途中で挫折することなく読み続けることができるという点も、みんなで読む大きなメリットだと思います。

1冊目はベネディクト16世最初の回勅「神は愛」を読みました。神は人間をどれほど愛されたのか、どのように愛されたのか、愛するとはどういうことか、現代に求められている愛の奉仕はどんなことか、等について深めることができました。

神の愛について、この本ほど理解を深める著作には今まで出会ったことはありませんでした。これは内容がすばらしいことと、みんなで読んだからだと思います。

2冊目は「愛の秘蹟」(使徒的書簡)を読んでいます。「愛の秘蹟である聖体は・・・・・・」から始まる文章にあるようにご聖体について深めることができました。

そろそろ「愛の秘蹟」は読み終わりますので3冊目は「希望による救い」を読む予定です。

現在は少人数なので、その都度スケジュールを調整して次回の日程を決めています。

「知らなければ愛することはできない」という言葉がありますが、これは人間に対してだけでなく、神様に対しても当てはまることだと思います。そして神様に対しては「知れば知るほどもっと愛することができる」と言えると思います。教皇様の回勅を読むことで神様のことをより深く知ることができました。特に「愛」の観点から神様のことをより深く知ることができ、神様のことをより近く感じることができるようになりました。これからも教皇様の回勅を読むことを通して、神様についての知識を深めていけたらと思います。

また信徒間の交流ということも言われていますが、「教皇様の回勅を読む会」もその機会になればと思っています。