喜びとたくましさ(ドラ・デル・オヨの思い出)

ドラの治療をした歯科医の証言。

ドラが87歳の時、歯科医として治療に当たりました。彼女の喜びとたくましさに感銘を受けました。エレガントで堂々とした婦人でした。来院の2、3日前から大きな膿瘍ができていたにもかかわらず、落ち着いてにこやかな表情でした。少し前に心筋梗塞を患ったばかりなのでハイリスクの患者でした。

抜歯手術をしました。残っていたすべての歯を抜き、口内の傷は縫合したばかりであっても、また、その数日前に転び、左足にはギブスをはめ、松葉杖を使っていたにも関わらず、微笑んでいたのです。

彼女の微笑みは、一緒に仕事をしていた人にも、たまたま出会った人にでも周りにいる人たちに落ち着きをもたらしていました。

ジュアンルイジ・フィオリリョ

(イタリア)